スタッフブログ
外壁のカビ・コケの落とし方|自分で掃除する方法と注意点
2026.10.01
お役立ちコラム

「北側の外壁が黒ずんできた」「外壁の下の方に緑色のコケが生えている」「自分で掃除して落とせないかな」――外壁のカビやコケに気づいたとき、まずは自分でどうにかできないかと考える方が多いと思います。
外壁のカビやコケは、手の届く範囲の軽い汚れであれば、正しい方法で自分で落とせます。ただし、やり方を間違えると外壁を傷めてしまいます。また、落としてもすぐに再発する場合は、汚れとは別の原因が隠れていることがあります。
この記事では、熊本で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を行っているホーミーズが、 自分でできる外壁のカビ・コケの落とし方と、自分で掃除する前に知っておきたい注意点 まで、現場目線でお伝えします。
- 手の届く範囲の軽い汚れであれば、中性洗剤とやわらかいスポンジなどで自分で落とせます。
- 高圧洗浄機を近くから当てる、異なる洗剤を併用する、高い場所で作業するなどは、外壁を傷めたり事故につながったりするため避けましょう。
- 落としてもすぐに再発する場合は、外壁の塗膜が劣化しているサインのことがあります。掃除だけでなく、塗装を考える時期かどうかの確認がおすすめです。
CONTENTS
1. 外壁の黒ずみ・緑の汚れの正体|カビ・コケ・藻の見分け方
外壁の汚れは、見た目が似ていても正体が違うことがあります。落とし方や注意点も変わるため、まずはどの汚れなのかを確認しましょう。
| 汚れの種類 | 見た目の特徴 |
|---|---|
| カビ | 黒や黒っぽい緑色の点々、またはまだら状の黒ずみ。北側や日陰に出やすい |
| コケ | 緑色で、少し厚みやふわっとした質感がある。外壁の下の方や、湿った場所に出やすい |
| 藻 | 緑色の薄い膜のような汚れ。広い範囲にうっすら広がることが多い |
| 雨だれ汚れ | 窓サッシの下などに、黒い筋が縦に流れるように付く。カビではなく、ほこりや排気ガスなどの汚れが雨で流れた跡 |
※複数の汚れが混ざっていることもあります。
2. 自分でできる外壁のカビの落とし方
手の届く範囲で、汚れが表面に付いている程度であれば、自分で落とせます。作業は、晴れて風の弱い日を選び、日差しの強い時間帯は避けて行いましょう。洗剤が途中で乾いてしまうと、成分が外壁に残りやすくなるためです。
- やわらかいスポンジ、またはやわらかい毛のブラシ
- 中性洗剤(台所用など)と、水を入れるバケツ
- 落ちにくいカビには、外壁用として販売されているカビ取り剤
- ホース(シャワー程度の水流で使います)
- ゴム手袋、ゴーグル、マスク、長袖の服
-
STEP 1周囲の準備をする窓を閉め、洗剤がかかると困る植木や車、エアコンの室外機などを移動するか、ビニールで覆います。
-
STEP 2水で表面の汚れを流すホースのシャワー程度の水流で、表面のほこりや汚れを軽く流します。
-
STEP 3目立たない場所で試すいきなり全体を洗わず、目立たない場所で洗剤を試し、変色や塗膜の剥がれがないかを確認します。
-
STEP 4中性洗剤でやさしく洗う薄めた中性洗剤をスポンジに含ませ、力を入れずになでるように洗います。まずは中性洗剤から始め、それで落ちない場合にカビ取り剤を検討しましょう。
-
STEP 5落ちないカビにはカビ取り剤を使う外壁用のカビ取り剤は、必ず製品の表示どおりの使い方・薄め方を守ります。外壁材によっては使えない製品もあるため、使用前に表示を確認してください。
-
STEP 6水でしっかり洗い流す洗剤やカビ取り剤が残ると、変色や塗膜の傷みの原因になります。上から下へ、たっぷりの水で洗い流しましょう。
外壁材によって、気をつけたいポイントが違います
サイディングの外壁は、目地のコーキングを強くこすらないようにします。モルタルの外壁は表面に凹凸があり、ブラシで強くこすると仕上げが削れます。金属系の外壁は、塩素系の薬剤がサビの原因になるため、使える薬剤かどうかを表示で確認します。どの外壁でも共通しているのは、「強くこすらない」「表示を守る」「しっかり流す」の3つです。
3. 自分でやるときにやってはいけないこと
-
高圧洗浄機を近くから当てる
塗膜の剥がれや目地のコーキングの傷み、外壁材の継ぎ目からの水の浸入につながります。家庭用の高圧洗浄機でも、近くから強い水圧で当てるのは避けましょう。 -
異なる洗剤を併用する
特に塩素系と酸性の洗剤が混ざると、有毒なガスが発生するおそれがあり大変危険です。異なる洗剤は併用せず、製品の注意事項に従ってください。 -
硬いブラシや金属たわしで強くこする
汚れと一緒に塗膜まで削ってしまい、かえって汚れやカビが付きやすくなります。 -
脚立に乗って、2階などの高い場所を作業する
水や洗剤で足元が滑りやすく、転落の危険があります。手の届かない高い場所は、無理に自分で作業しないでください。 -
薬剤を付けたまま放置する
カビ取り剤を長時間付けたままにすると、変色や塗膜の傷みにつながります。
塗装工事の最初にも高圧洗浄を行いますが、これは外壁に付着した汚れやカビ・コケ、劣化した古い塗膜を除去し、新しい塗料をしっかり密着させるための大切な工程です。洗浄後は十分に乾燥させ、下地の状態に応じた補修や下塗りを行ったうえで、新しい塗膜を形成します。
一方、洗浄だけで工事を終えてしまうと、劣化した塗膜が除去された部分の保護機能が低下したままになるおそれがあります。
ホーミーズでは、こうしたリスクを考え、洗浄のみの工事は行っていません。
4. 外壁のコケの落とし方と、カビとの違い
コケは、外壁の表面に根のようなもので張り付いて育っています。カビよりも厚みがあり、しっかりと付いていることが多いのが特徴です。
- 乾いた状態でこすらない:先に水でしっかり湿らせてから、やわらかいブラシでやさしく落とします。
- 一度で落としきろうとしない:強くこすって塗膜を傷めるより、何回かに分けて落とす方が外壁にやさしい方法です。
- 落とした後の水はけも確認:コケが生えていた場所は、湿気がこもりやすい場所です。周りの植栽や物の置き方も見直しましょう。
コケは、表面を落としても根が残っていると再発しやすい汚れです。何度落としても同じ場所に生えてくる場合は、セクション7で紹介する「再発する理由」もあわせてご確認ください。
5. 自分で落とせる?業者に相談すべき?セルフチェック
ご自宅の外壁を、地上から安全に確認できる範囲でチェックしてみましょう。
手の届く範囲の、表面の汚れ
- 汚れが1階の手の届く範囲に限られている
- 汚れの範囲が狭い
- 外壁のひび割れや、塗膜の剥がれは見られない
→ この記事の方法で、自分で落とせることが多い状態です。落とした後に、同じ場所に再発しないかを見ておきましょう。
高い場所・広い範囲の汚れ、落としてもすぐ再発する
- 2階など、手の届かない高い場所まで汚れが広がっている
- 外壁の広い範囲に汚れがある
- 落としても、数か月ほどで同じ場所にまた生えてくる
- 外壁を手で触ると、白い粉が手につく(チョーキング)
→ 高い場所の作業は危険なため、無理に自分で作業しないでください。すぐに再発する場合やチョーキングが見られる場合は、塗膜が劣化しているサインのことがあります。
カビ・コケに加えて、外壁の傷みがある
- 塗膜が剥がれている、ひび割れがある
- 目地のコーキングがひび割れている、剥がれている
- 外壁材が水を含んだように変色している、反りがある
- 室内の壁に雨染みがある
→ 汚れを落とすだけでは解決しない状態です。外壁の傷みから雨水が入り込むおそれがあるため、できるだけ早めに専門業者へご相談ください。
※上記はあくまで一般的な目安です。正確な判断には現地での確認が必要です。
外壁のひび割れについては外壁のひび割れについて解説したコラム、サイディングの反りやコーキングの劣化についてはサイディングのトラブルを症状別に解説したコラムで詳しくお伝えしています。
掃除で済む状態か、塗装を考える時期か。写真でご相談いただけます
気になる箇所の写真をLINEで送っていただければ、まず写真で確認できる範囲をお伝えします。
外壁全体が分かる写真と、気になる箇所のアップの2枚があれば十分です。
お電話でのご相談も歓迎です。
6. 外壁のカビ・コケを放置してはいけない理由
カビやコケは見た目の問題だけと思われがちですが、放置すると外壁そのものの傷みにつながることがあります。
-
外壁が湿った状態が続く
カビやコケは水分を含みやすいため、生えている場所は乾きにくく、外壁の表面が湿った状態が続きます。 -
塗膜の劣化が早まる
湿った状態が続くことで、塗膜の傷みが進みやすくなります。塗膜による保護機能が低下すると、さらにカビやコケが付きやすくなるという悪循環に陥りやすくなります。 -
外壁材そのものが傷むことがある
窯業系サイディングなどは、水分を含んだ状態が続くと、反りやひび割れにつながることがあります。 -
範囲が広がり、落としにくくなる
時間が経つほど範囲が広がり、根も深くなるため、自分で落とすのが難しくなります。
7. 落としてもすぐ再発するのはなぜ?
せっかく落としたのに、数か月でまた同じ場所にカビやコケが生えてくることがあります。主な理由は、次の2つです。
塗膜が劣化して、外壁に水分が残りやすくなっている
健全な塗膜は、雨水などが外壁材に浸透するのを抑え、外壁を保護する役割を担っています。塗膜が劣化して保護機能が低下すると、外壁の表面に水分が残りやすくなり、カビやコケが発生しやすい環境になることがあります。表面の汚れを落としても、この状態が変わらない限り、再発を繰り返す可能性があります。
日当たりや風通しなど、立地の条件
日当たりが悪い、風通しが悪い、近くに木々や田畑があるなど、湿気がこもりやすい条件がそろっていると、カビやコケは再発しやすくなります。立地の条件は変えにくいため、外壁側の対策が大切になります。
再発を繰り返すなら、「掃除」ではなく「塗装」を考える時期かもしれません
塗装工事では、高圧洗浄でカビやコケ、劣化した古い塗膜を除去し、十分に乾燥させた後、下地の補修と下塗り・中塗り・上塗りを行って新しい塗膜を形成し、外壁を保護し直します。カビや藻が付きにくい性能を持つ塗料もあるため、立地の条件で再発しやすいお住まいでは、塗料選びも大切なポイントです。何度掃除しても再発する場合は、一度外壁の状態を確認してもらうことをおすすめします。
塗料の種類ごとの特徴については、シリコン塗料とフッ素塗料を比較したコラムも参考にしてください。
8. 北側の外壁にカビが生えやすい理由と、熊本の住宅で意識したいこと
北側の外壁は、一日を通して日が当たりにくく、雨や朝露で濡れた後も乾きにくい面です。湿った状態が長く続くため、カビやコケ、藻が発生しやすくなります。
代表・職人のこれまでの経験を含め、熊本を中心に約3,000棟の施工に携わってきました。その中で感じている傾向をお伝えします。
カビ・コケでご相談いただくお住まいは、塗装時期を迎えていることが多い
実際に、カビやコケが気になってご相談いただいたお住まいを確認すると、塗装の時期を迎えていることが多いという印象があります。塗膜が劣化して保護機能が低下するのに比例して、カビやコケも生えやすくなっているのではないかと感じています。一方で、塗膜は健全でも立地条件によって発生しているケースもあるため、私たちはチョーキングや塗膜の剥がれなど、ほかの劣化症状もあわせて確認したうえで判断しています。
周囲に木々や田畑が多い立地は、早い時期からコケが目立ちやすい
周囲に木々や田畑が多い立地では、築5年ほどの比較的新しいお住まいでも、コケが目立ち始めているという印象があります。湿気がこもりやすいことや、胞子が飛んできやすい環境であることが関係していると考えられます。
住宅が密集している地区は、隣家と向かい合う面の外壁に注意
最近は、住宅が隣り合って建っている地区も増えています。こうした地区では、隣家と向かい合っている面の外壁は風通しや日当たりが悪くなりやすく、北側に限らず、カビやコケが多いと感じることがよくあります。建物の間が狭い場所は、地上からは見えにくいため、気づいたときには広がっていることもあります。
梅雨から夏にかけての高温多湿な時期に広がりやすい
気温と湿度が高い時期は、カビやコケが育ちやすい季節です。梅雨明けや秋口に、北側の外壁を一度確認しておくと安心です。
※上記は、これまでの現場で感じている傾向であり、すべてのお住まいに当てはまるものではありません。
9. 費用の目安
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 自分で掃除する場合(洗剤・カビ取り剤・道具) | 数千円程度〜 |
| 外壁塗装(延床30坪前後の一般的な2階建て) | 80万円〜120万円程度(足場代込み) |
※上記はあくまで一般的な目安です。延床面積が同じでも、建物の形状や窓の数などによって塗装面積は変わります。また、劣化状況や使用する塗料によっても金額は変動します。正確な金額は現地確認後のお見積りでご案内しています。
※ホーミーズでは、洗浄のみの工事は行っていません(理由はセクション3でご説明しています)。
塗装を考える時期かどうか、まずは写真でご相談いただけます
「まだ掃除で大丈夫なのか、塗装した方がいいのか」の段階からご相談ください。
現地確認・お見積りは無料です。
無料点検やお見積りへの不安については、無料点検・お見積りの不安にお答えしたコラムでまとめています。また、訪問営業で「カビがひどいので今すぐ塗装を」と急かされた場合は、外壁塗装の訪問販売、悪徳業者の手口とクーリングオフもあわせてご確認ください。
10. よくある質問
11. まとめ|自分で落とせる汚れか、塗装を考える時期かを見極めましょう
外壁のカビやコケは、手の届く範囲の軽い汚れであれば、正しい方法で自分で落とせます。ただし、高圧洗浄機の使い方や高所での作業には注意が必要です。落としてもすぐに再発する場合は、外壁の塗膜が劣化しているサインのことがあります。
- まずは汚れの正体(カビ・コケ・藻・雨だれ汚れ)を確認する
- 中性洗剤とやわらかいスポンジで、強くこすらずに洗う
- 高圧洗浄機を近くから当てない、異なる洗剤を併用しない、高い場所で作業しない
- 放置すると、塗膜や外壁材の傷みにつながることがある
- 何度も再発するなら、塗装を考える時期かどうか確認する
ホーミーズでは、外壁の状態を確認したうえで、掃除で様子を見てよい状態か、塗装を考える時期かを、理由とあわせてご説明しています。
「このカビ、自分で落として大丈夫?」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
その黒ずみ、掃除で済むか塗装を考える時期か
まずは無料で確認させてください
現地確認・お見積りは無料です。
外壁の状態を確認したうえで、最適な方法をご提案します。
受付時間 9:00〜17:00
LINEでは気になる箇所の写真を送っていただくところからでも構いません
