スタッフブログ
センスが問われる?外壁色で“ダサい家”にならないための法則
2025.05.27
お役立ちコラム

この記事でわかること
家の印象は「外壁色」で8割決まる

お家の印象は、外壁色で大きく左右されます。特に住宅街では、「なんだか浮いてるな…」と思われる家の多くが、外壁の配色ミスによるもの。では、どうすれば“ダサい”と言われず、時を経ても飽きのこないデザインにできるのでしょうか?
この記事では、住宅設計や色彩理論、建材の特性に基づいた“後悔しない外壁色選び”のための法則を詳しく解説します。
【法則1】流行色だけに頼らない配色

2020年代の住宅トレンドでは、グレージュ・アースカラー・ネイビーが人気。しかし「今流行っている=10年後も良い」ではありません。実際、2010年代前半に流行した原色系カラーの外壁は、今では「少し古くさい」と見られることも。
外壁にはベースカラー(70%)+サブカラー(25%)+アクセント(5%)という配色バランスを意識しましょう。これは建築カラーコーディネートの基本法則でもあり、住宅の美観を保つ黄金比率です。
さらに、ベースカラーはなるべく中立的な色味(アイボリー・ベージュ・グレー)を選ぶことで、時代に左右されにくくなります。アクセントカラーは玄関周りやバルコニー、窓枠に使うと個性を出しつつ全体を引き締められます。
【法則2】色の見え方は「光と素材」によって変わる

「この色、カタログで見たときは良かったのに…」と後悔する原因の多くが、“実際の見え方”を確認しなかったことにあります。外壁色は、太陽光・曇天・夕方など時間帯や天候によって大きく変化します。
さらに、同じ色でも、サイディング・モルタル・タイルといった建材の違いで色の深みや光の反射が変わり、印象も変わります。特に艶有・艶無しでは、同色でも高級感や落ち着きの印象がガラリと変わります。
必ず屋外で教科書サイズ以上の色見本を使い、昼と夜(晴天・曇天)での見え方を確認するのが重要です。また、壁の一部に仮塗装して確認する「試し塗り」もおすすめです。
●艶の比較

【法則3】景観と調和する色選びが“おしゃれ”の鍵

周囲の住宅と比べて、あまりに目立つ配色は「個性的」を通り越して「悪目立ち」になることもあります。特に住宅街や郊外では、地域ごとに暗黙の“景観のバランス”があることも・・・。それを壊す色はトラブルのもとになる恐れがあります。
例えば、京都や鎌倉などでは「景観条例」で外壁色が規制されている地区もあるほどです。地域性を意識した落ち着きのある配色が、結果的に「センスの良い家」に見られるコツです。
近隣の家と調和するだけでなく、植栽や塀、門扉などの外構との一体感も大切です。風景に溶け込むデザインは、見る人に安心感や好印象を与えます。
【法則4】汚れと退色に強い色を選ぶ
白は清潔感がある一方で、雨だれやカビ汚れが目立ちやすく、黒や濃色系は紫外線による色あせが気になるという特性があります。
実際、外壁塗料メーカーも「汚れに強い色」として中間色(ベージュ・グレー・アイボリー)を推奨することが多いです。
また、光触媒塗料や低汚染塗料など、機能性塗料の選定も外観を長持ちさせるポイント。
たとえばセルフクリーニング効果のある塗料は、雨で自然に汚れを流してくれるため、メンテナンスの手間も軽減されます。
塗装の耐久年数もチェックポイント。10年ごとの再塗装が必要なものと、15年以上保てるものでは、長期的なメンテナンスコストも変わってきます。
\汚れにくく色あせにくい塗料はこちら/
【法則5】プロの視点を必ず取り入れる

建築士や住宅メーカー、カラーコーディネーターは、膨大な実例と経験に基づいて「長く愛される家」の条件を知っています。ネットでのカラーシミュレーションも便利ですが、最終的にはプロのアドバイスを受けることで確実性が増します。
塗り替えやリフォームの場合は、既存の屋根やサッシの色との兼ね合いも特に重要です。全体のトーンバランスを考慮することで、外壁色が家全体の“完成度”を左右します。
また、カラーシミュレーションや提案書を用いて、外観を3Dパースで見せてくれる業者もあります。
視覚的に確認できると、家族間のイメージ共有にも役立ち、失敗リスクを大幅に下げられます。

色選びがもっと楽しくなる!マイカラーシミュレーションのご紹介♪
色選びには絶対に失敗したくない!そんな方におすすめなのが「マイカラーシミュレーション」です。実際のお家の写真に好みの色を当てはめていくだけなので操作も簡単♪シミュレーションしたデータは保存することができ、いつでもどこでもスマホから確認することができます!また、離れているご家族とも共有することができ、一緒に相談ができます(^o^)/
ワンポイントアドバイス☝(風水編)
風水的に見ると、外壁の色にも“運気”を左右する力があると考えられています。
風水は単なる「縁起担ぎ」ではなく、空間や色、方角のエネルギーのバランスを整える環境学として、中国や日本では古くから住まいに取り入れられてきました。
特に外壁の色は、家全体を包む“気のバリア”のような存在とも言われ、風水の観点からもかなり重要視されます。ちょっとした色の選び方で「健康運」「家庭運」「金運」などに好影響を与えるとも言われています!
もちろん、信じすぎず、取り入れやすい範囲で楽しむのがコツです。ファッション感覚で「ちょっと気を取り入れてみる」くらいが、現代風の付き合い方かもしれませんね。
🎨 外壁色と風水的な意味・効果☝
色 | 風水の意味・効果 |
---|---|
白 | 清浄・浄化。新しいスタート、リセットに向く。 |
アイボリー | 安定・安心感。家庭運や人間関係に良い。 |
グレー | 中庸・バランス。落ち着いたエネルギーをもたらす。 |
ベージュ | 大地の象徴。安定、信頼、家庭円満に良い。 |
ブラウン | 根を張るエネルギー。家族運、健康運に◎ |
グリーン | 成長・健康・自然との調和。若々しい気が流れる。 |
青・ネイビー | 知性・冷静さ。精神安定や仕事運に良い。 |
レッド系 | 活力・行動力。反面、強すぎるとトラブルの原因に。 |
ブラック | 高級感と引き締め。使い方によっては孤立を招く。 |
方位ごとに相性の良い色もあるため、以下を参考に色選びをしてみるのも一つの方法です。
- 北向きの家 × ブルー・ネイビー:冷静さ・知性を象徴し、精神的安定や集中力を高めるとされています。
- 南向きの家 × ベージュ・赤茶系:活力と繁栄をもたらす色。家庭内のエネルギーが活性化されやすい。
- 東向きの家 × ライトグリーン・ベージュ:成長運や健康運がアップ。新しいことを始めるのに適した方位とされます。
- 西向きの家 × ホワイト・アイボリー・金色系:金運・豊かさを象徴。明るいトーンで仕上げると良いとされています。
また、風水では「色の意味だけでなく“清潔感”や“整っている状態”が運気に直結する」と言われます。どんな色を選んでも、定期的なメンテナンスや清掃で“気の流れ”を整えることが、良い家づくりには不可欠です。
色と方位のバランスを楽しみながら、運気も取り入れてみるのも楽しそうですね!
あくまで参考として、気に入った色と上手に組み合わせてみてくださいね。
まとめ:色選びで家の印象は劇的に変わる
外壁色は、単なる装飾ではなく「家の性格」を決める大事な要素です。トレンドや個性を大切にしつつも、色彩理論・建材の特性・周囲との調和などを踏まえたバランス感覚こそがセンスです。
失敗しないためには、「好きな色」より「美しく見える色」を基準にすることがおすすめです。